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僕が旧STORESロゴの、お店の形のシンボルとさよならするまで—新ロゴ制作の舞台裏

CoineyとSTORES.jpが新しいプラットフォーム「STORES」になったのに伴ってそのCIも生まれ変わりました。この大きな「コト」の裏でどんな気持ちが動いていたのか、そのCIデザインに関わったメンバーにheyで起こった「コト」を聞きます。第一回目は、デザイナーとしてこのプロジェクトに参画した、荒木脩人(あらき・しゅうと)さん。

愛着たっぷりの旧ロゴに使われていた
お店を表すシンボル

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STORES.jpのシンボル的な存在だった、お店を表す家のような形をしたシンボル。実は、新しいCIを考えるときも、最後の保険としてそれをベースにした案が残されていました。ストアーズ・ドット・ジェーピー株式会社から唯一このデザインを考えるチームにいたこともあって、このシンボルに責任を持つのは最後まで自分だと思っていました。

原型になるアイディアが腹落ちするまで

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今使われているSTORESのCIのシンボルの形は、一緒にこのプロジェクトを進めたマッツさんが考えたものをちゃんたくがブラッシュアップしたものです。今振り返ると、当時は、形状そのものに僕が一番腹落ちしていなかったんじゃないでしょうか。それもやっぱりお店を表すシンボルにひっぱられていたから。それを捨てる決断をしたらやっとふっきれて、そこからは前に進む決断ができたんじゃないかと思います。

腹落ちするまでは、この原案をみてから1日2日はかかりました。新しい形状なのもあるし、マッツさんの中から生まれたコンセプトをしっかり腹落ちさせるのにも時間がかかった。きっと、今までと全く違うシンボルなので、単純に見慣れないんですよね。

*マッツさん:松本隆応さんのこと
 ちゃんたく:三浦巧さんのこと

背中を押したひとこと

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原型になるシンボルができあがったとき、ショップオーナーさんのところに実際に持って行ってフィードバックをもらったんです。結果はあまりよくありませんでした。その直後には「やっぱりお店の形のシンボルに戻そうか」という考えが頭をよぎったほどです。

新しいシンボルに向かうべきか揺らいでいるときに僕の背中をおしてくれたのは経営陣の奈緒子さんの言葉でした。

「こういうのは、決めたらマーケ費用をどれだけかけるかだから」。

なんだかこのひとことで思い切ってお店の形のシンボルから離れることができたんです。

新しい形で行こう、そう思いきれた時から、シンボルを考案したマッツさんに意思決定を少しずつ集約していきました。ちゃんたくがシンボルの形状をブラッシュアップし、形状が洗練されていくと、さらにこのCIへの腹落ち感は深まっていきました。

*奈緒子さん:佐俣奈緒子さんのこと

このメンバーで漂流してみてよかった

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マッツさんのnoteで、漂流と書かれているようにこのCIが決まるまでは長い道のりでした。異なったバリエーションを300案は出して、20、30案は見せているんじゃないかと思います。クライアントワークだったら、予算の再見積もりをお願いしたかもしれない笑。

インハウスのチームでやったことで、経営陣のみなさんと一緒に考えて作ることができたし、フィードバックも納得いくものが多かった。このチームではコミュニケーションに苦労することもありませんでした。それに、僕はheyのCIを作ったマッツさんのnoteをみてheyに興味をもったので、マッツさんと紆余曲折ができてよかったなと思います。

もしも最初の日の自分にアドバイスができるとしても、きっと正解は言わないで紆余曲折をしてもらうと思います。このCIを作るのにも、旧ロゴのお店のシンボルとさよならするにも、必要なプロセスだったはずですから。

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