heyのアクセルは僕が担う。アクイジション本部の責任者のしごと
heyのカスタマーズ部門、アクイジション本部の責任者(Head of Acquisition)を務める高橋 航(たかはし・わたる)さん。エンターテイメントの世界に憧れて始まったキャリアと、heyのこと、現在のお仕事について聞きました。
聞き手:出川 光
「面白いことを仕掛けたい」と始まったキャリア
──今日はどうぞよろしくお願いします。このインタビューではキャリアを聞くところから始まることが多いのですが、大学を出て最初に目指した仕事はどんなものでしたか?
テレビのアナウンサーを目指してました。大学でダンスをやっていたこともあって、派手なことをしたり、面白いことを仕掛けるのが好きだったんです。けれど、自分にエンターテイメントの才能があるとは思えなかったので、テレビに出られるけれど真面目で、僕にもやれそうな職種だという理由でアナウンサーを漠然と志望してました。
──そうだったんですね!アナウンサーって、本当に狭き門だといいますよね。
その通りなんです。当初アナウンサーになることだけ考えていたら就職活動で大手の募集はすでに締め切られてしまっていて、結局アナウンサーにもなれなくて。就職活動の後半でもまだ募集している会社を受けながらもう一度やりたいことを考えてみました。そこで縁があったのがイベントを扱う会社でした。イベントであれば好きだったエンターテイメントにつながる部分もあると考えて、そこに就職しました。
──どんな会社だったんですか?
国際展示場などで行う規模の大きな展示会が多かったです。展示会に出展をしたいお客さんに空間デザインを提案したり運営をしたりするのが僕の仕事でした。仕事そのものは面白かったのですが、とにかく大変でした(笑)。土日にイベントがあって、月曜から普通の仕事があって、休みもあまりもろくにとれないという感じで。けれど、リアルの場が広告媒体になっている展示会には面白さを感じていました。
──確かにエンターテイメント性があって面白そうです。その後はどんなキャリアを?
広告の世界をもっとのぞいてみたくなって、サイバーエージェントに入社しました。入ってみたら周りがとにかく優秀な人ばかりで、とにかく僕は量でカバーする働き方をしていました。
──ということは、そこでもまた忙しくされていたんですね。
仕事が楽しくて仕方がなかったので辛い気持ちは全くありませんでしたが、働き方としてはそうでしたね。なんとか食らいついていくうちに成長をさせて頂いて、3年目でマネージャー、5年目に局長に昇格をさせていただきました。局長時代は、Yahoo!などの広告媒体、アフィリエイト、SEO、YouTubeなどメディアごとに立て付けられた事業部を担当し、事業を伸ばしていくのが仕事でした。
──その後heyに入られたわけですが、どんな転機があったのでしょう。
このまま働いていったときに、自分がやれることがどう広がっていくのかわからないな、と思ったんです。僕自身が社会にどのくらい貢献できるものなのかにも疑問を感じていました。より自分を成長させるために、自分自身の市場価値を高めるために、改めてゼロベースでベンチャーに飛び込み、事業のど真ん中でサービスを作ったり事業成果をあげたりすることにチャレンジするなら、今がその時だと思いました。40歳になってからでは遅いなと考えたんです。
みんなが頑張っているのが当たり前のhey
──キャリア以外に、heyに入ってみようと思った理由はありましたか?
地方創生や、地域でやっているお商売に興味がありました。義理の兄が地元でディーラーをやっていたこともあり、都市部以外でこだわりをもってお商売をやっている人の熱量を感じていたし、そのお手伝いができるサービスを手がけているheyに魅力を感じました。
──実際にheyに入ってみていいかがでしたか?前職とはまた違ったカルチャーだったのではないでしょうか。
そうですね。これまで数字と事業成果が最も重要だという組織文化の会社にいたので、お客さんのためになることを最も重要視するheyのカルチャーとはこれまでとは違うように感じました。この文化の違いはマネジメントにも苦労するのかな、と予想していたのですが、それは間違いでした。
──というと?
確かに、例えば仕事場で話される言葉は違うかもしれません。前職では数字や達成率に関わる話が多く、heyではお客さんの話がほとんどです。しかし、それはアプローチが違うだけ。heyではまずお客さんの売り上げが大きくなることで、結果事業成長につながることを目指しているんです。事実、STORES はお客さんの売り上げの一部を頂くことで成り立っているサービスですし。heyが信じている、お客さんのために最善を尽くすことで数字につながるという世界のほうが僕に合っているように思えます。それに、heyのメンバーに驚かされたことはまだあるんです。
──なんでしょう。知りたいです。
よく、会社では2割の人が特に頑張っていて、残りの8割の人の分の成果をまかなっているという通説があるじゃないですか。それがheyでは全く当てはまらないんです。なあなあで仕事をしたり、頑張っていない人が見当たらない。みんなが自分の仕事に向き合い、全力で頑張っているんです。
オーナーさんから学んだ、本当の「お商売」
──たしかに、頑張ることが当たり前になれているいい雰囲気がありますね。実際に向き合うお客さんのお商売の規模も変わったと思いますが、発見はありましたか?
数え切れないほどありました。お商売をするって大変なんだなと身に染みて感じました。例えば、これまでのお客さんは大手企業がほとんどだったので、お商売に必要なたくさんの作業が見えていなかったんです。仕入れ、在庫管理、梱包、キャッシュを数える、保管する、など数えたらキリがないほどの作業の上にお商売が成り立っていることを痛感しました。
──heyに入った理由のひとつに、地方創生をあげていらっしゃいましたがそのヒントもつかめたのでしょうか。
解像度がだいぶ上がったと思います。heyに入ってから発見したのは、そのエリアで象徴的なお店から派生するようにして、そのエリアのお商売が盛り上がるという流れです。そういう象徴的なお店に STORES を導入してもらえたら、その流れにのって僕らのサービスを使ってもらえる機会が増えて、より多くの方のお商売のお手伝いができるようになると思っています。
heyのアクセルを担う仕事
──現在やっているお仕事についても教えてください。
僕はアクイジション本部という組織の責任者をやっています。アクイジション本部に紐づいているのはセールス、マーケティング、広報PRなど、新しいお客さんの獲得をミッションとしたチームです。STORES はEC、決済、予約とさまざまな事業を展開していますが、全ての事業の新規獲得を担う役目です。
──全ての領域をみるのは大変ではないですか?
そうですね。セールスはセールスの戦略と戦術を、マーケティングはマーケティングのそれを、といったように「部門×事業」でそれぞれの施策を決めて動かしていくのは難易度の高い仕事です。けれど、heyにはそれぞれの部門にプロがいて、僕はみんなの力をかりながらみんなで成果を出していく、というイメージで働いています。
──この仕事のどの部分に最もやりがいを感じていますか?
事業成長に直接影響する、いわばアクセルのような役目であること、そして、アクセルの踏み方次第で、事業を良い方向に進ませることができることです。
事業が伸びればできることも増え、もっとオーナーさんにとって価値のあるサービスを提供することができ、よりオーナーさんを幸せにすることができる。その起爆剤になれることが大きなやりがいです。
そしてもうひとつ。オーナーさんの声はいつもやりがいになっています。地方でもCMが放送されるのに合わせて取材にいく時などにオーナーさんの声を聞く機会があります。すると STORES がオーナーさんのお商売にちゃんと役に立っているんだと実感できるんです。メンバーたちと成果を出して伸ばしていくサービスが、確実にオーナーさんの幸せにつながる。それを目の当たりにしながら全力でアクセルを担うことが今の僕の喜びです。
(写真・文:出川 光)
高橋さんのオススメ①:長崎飯店ストア
前職時代に行ったことがあり、また「孤独のグルメ」などでも取り上げられたことのある長崎皿うどんのお店です。お店そのままの味を楽しむことができます。硬麺、軟麺を選ぶことができ、餃子なども本当に美味しく、家でこの味を楽しむことができるのは本当に幸せです。
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