募集のないheyインターンに飛び込んだ体験談と、それを成功させた「ぐいぐいくる」姿勢とは?
まだ募集も始まっていなかったheyのインターンの扉をこじ開けて、入社までかなえてしまった強者の新卒、みっちゃんさん(以下、み)と、そのサポーターを努めた上関さん(以下、上)。heyでのインターンの体験と、双方から見たインターンの良さ、そしてそれを成功させる姿勢についてお話を聞きました。
heyの奇跡のインターン
──今回お話を聞きたいのは、インターンのご経験についてです。まずは、おふたりの自己紹介をお願いいたします。
上:今回のインターンでみっちゃんのサポーターをした上関です。SESの会社でさまざまな開発を行い、最後にAndroidの開発を担当して、Androidエンジニアとして STORES 決済 の前身であるコイニー株式会社に入社しました。
み:11月15日からAndroidエンジニアとしてインターンをして、2022年の4月から新卒でheyに入社したみっちゃんです。当時heyではインターンの募集をしていなかったのですが、奇跡的にインターンをすることができました。
──ありがとうございます。今「奇跡的にインターンをすることに」というお話がありましたが、当時はインターンを受け入れていなかったのでしょうか?
上:そうですね。Androidエンジニアとしてはインターンを受け入れる体制がまだ整っていなくて、すごく良い人がいれば受け入れるかもしれないけれど、まだ難しいかもしれないという状態でした。なので、積極的に受け入れている状態ではなかったんです。
──なるほど。それではどうやってみっちゃんと出会うことになったのでしょう?
上:インターンをしたい人が来ているということは、マネージャーの岩井さんから聞きました。もともと、積極的に受け入れるというスタンスではなかったのですが、一旦お話してみようということになりました。お話をしてみようとなったのは、みっちゃんご自身が積極的な姿勢を見せてくれていたからです。ぐいぐい来てくれたので、「そんなにheyに興味を持ってくれているなら」とお会いすることになりました。
み:当時、すでにWebエンジニアとしてインターンをしていましたが、自分の中にはモバイルアプリの開発のほうが面白いのではないかという気持ちが残っていました。迷う気持ちを持ったままエンジニアになることはできないと思って、Androidエンジニアとしてインターンができる会社を探していてheyに出会いました。
──インターン自体は、まわりでもやっている人は珍しくないのでしょうか?
み:そうですね。大学在学中からプログラミングが好きで、すでに技術を習得している人も珍しくなく、新卒入社時にプログラムを書けることは珍しくありません。さらに、エンジニアのインターンはリモートでできるところが多いので、アルバイトのような感覚でインターンをする人がまわりにも多くいました。
──みっちゃんさんは、heyでのインターンにどんな期待を持っていたのでしょう?
み:以前にもAndroidエンジニアとしてインターンをしていたことがありました。けれど、その時はほぼ個人開発のような環境で、けっこうきつかったんです。初めてのAndroid開発なのにほぼひとり、といった状態だったので、自分がどれだけ開発力があるのかもわからなかった。heyには一緒に開発を見ていただけるチームがあったので、どれくらい貢献できるかはわからないけれど、まずはAndroid開発の実務がどんなものか知りたい、そして、全力で楽しもうと思っていました。
──上関さん、募集していなかったインターンにみっちゃんを採用した決め手は何でしたか?
上:まず、みっちゃんの積極的な姿勢から、Android開発の仕事をやりたいという強い気持ちが伝わってきたのを覚えています。さらに、Androidの経験がすでにあったこともあり、受け入れを決めました。それともう一つ、チームに好循環を与えてくれるという狙いもありました。我々は惰性でやってしまっていることも、外からの視点が入ることで改善できたり、自分たちの知識をあらためて確認したり、深めたりすることができると思ったんです。例えば、インターンの方が書いてくれたコードをコードレビューすると、相手が前提となる知識を持っているかがわからないので、それを正確に理解した上でコメントや調査結果を書くことができます。そうするとコードへの理解も深まり、レビューを通して発見を期待している面もありました。また、こちらが慣れてしまっている仕組みなどを改善できるきっかけになるかもしれないとも、考えていました。
とりあえずやってみる、わからなかったら質問する
──インターンが始まって、最初のタスクを覚えていますか?
上:確か、割と簡単なタスクで、JavaのコードをKotlinにコンバートするというものだったと思います。このタスクで、どれくらいAndroid開発に慣れているのかを確認しようと思っていたら、異常に対応が早く、翌日にはレビュー依頼が来ていて驚きました。「はやい!」って。
み:そうだったんですね! 私にとっては、早くできたらいいけれど、早けりゃいいってものでもないのはわかっていたし、入ったばかりで少し時間がかかっても怒られないだろうと思って自分のペースでやろうと思っていました。しかも、コンバートってある程度機械がやってくれる作業なので、ラッキーだったのかもしれません。自分ができたと思ったところからまだ作業があったのかもしれませんが、それもわからなかったので「できたかもしれないです」と思い切って出しました。
上:この姿勢、すごくいいですよね。とりあえずやってみて、わからなかったら聞く、という。すぐ質問してくれるのでこちらもすぐ返事ができて、仕事が止まることがありませんでした。
み:私からしてみれば、こんなに手厚いサポートのあるインターンを経験したのは初めてでした。最初の頃は毎日1on1があって、仕事のことやコードのことを質問させてもらえて、わからないことがあればSlackで質問するとすぐに返してもらえていました。過去のインターンでは、入ったらすぐコードを書いて、基本自分で進めて、わからないことがあれば聞く、さらに聞いても返してもらえない、ということもあるので、本当にありがたかったです。なんでも質問する姿勢は、この時に身についたんです。自分からコミュニケーションをとらないと、気にかけてもらえることがなかったから(笑)
上:これはサポートしている僕らにとってすごく助かりますよね。こうした自分から仕事に慣れていく姿勢がとてもやりやすく感じていました。
み:実は、インターン中に時々仕事がうまくいかなくて落ち込む時もありました。けれど、「1on1でお話ししたから大丈夫」「何か困ったら、上関さんに聞けばいい」と思えたのが心の支えになっていました。落ち込んだ時は「落ち込んでいます」と相談する代わりに、「ここがわからなくてできないので、勉強会をしてください」と提案しにいくようにしていました。そうするとすぐに「やりましょう」と返してくれるので、前向きな気持ちになることができました。
上:この勉強会は、自分自身も説明をちゃんと理解できていないことに気付いたり、こちらが勉強になることがたくさんありました。特に、 STORES 決済 のAndroidのコードは設計が古いところがあったりして、背景にある意図が読み取りづらいこともあるので、それをあらためて確認する場にもなりました。
heyに入社を決めたたくさんの小さな理由
──その後、heyに入社いただいたわけですが、どうして入社を決めたのでしょうか。
み:ひとつの大きな決め手があったのではなく、小さな理由がたくさん積み重なって確信の塊になった、という感じです。理由はたくさんあるけれど、いくつか挙げるとしたら技術的にやりたいことが実現できそうだということ、会社の雰囲気がいいこと、そして、heyで働く人のような大人に自分もなりたいなと思ったことでした。技術的にも、人としても尊敬できる人がたくさんいて、ここで働けば自分がなりたい大人になれるかもしれないと思ったんです。
──技術的にやりたいこと、はどんなことなのでしょうか。
み:Androidアプリを作るだけではなく、それを他のハードウェアと連携することに興味があったんです。アプリと決済端末を連動させる STORES 決済 の仕事はまさにそれでした。
──heyで働く人のようになりたい、というのは、どんな人を見て?
み:これは恥ずかしいですが上関さんです。どんな大人になりたいかや、どんな働き方をしたいかって、インターンをする前は探している最中でした。heyに入って、忙しくてもプライベートと仕事を両立していて、穏やかで、心が大きい人に出会えたなと思いました。私はすぐにパニックになっちゃうし、けっこう短気で我が強いタイプなので、heyではたらくような人に憧れたんです。
上:それは知らなかった!なんだか照れますね。
──上関さんは、インターンを振り返ってどのような感想をお持ちですか?
上:確かに大変ではありましたが、やってよかったなと思います。何よりも二人チームにやる気に溢れたフレッシュな人がきてくれたことが、いい影響を与えてくれました。
これからheyのインターンを楽しむなら
──これからheyにインターンに来る人へ、メッセージをお願いします
上:heyで働いている人は、自分たちの事業に共感している人が多いので、インターンに来る方もheyやheyがやっている事業に興味があって、共感してもらえると同じ方向を向いて働けるのではないかと思います。Android開発では、手を動かして改善していくことを楽しめる人に来てもらえたらいいなと思います。
み:私の経験からすると、インターンと言ってもレビュー文化がない会社もたくさんある中で、heyではたくさんサポートしていただいたなと思っています。ただ、入社後もそうですが、大企業のように研修がたっぷりあるというわけではないので、わからないことがあれば自分から聞くなど、積極的にコミュニケーションできるかどうかがheyでのインターンを楽しむポイントになると思います。
──おふたりとも、ありがとうございました!
(写真・文:出川 光)
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