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スタートアップで働くって実際どうなの?キャリア座談会イベントレポート

STORES では、多様な社員が「らしさ」や得意を生かすことができる組織を目指し、さまざまなダイバーシティに関わる取り組みを行っています。

今回の記事では、2024年12月11日に行われた、対談イベント『STORES Career Cafe 』をレポートします。

テーマは、「スタートアップで働くって実際どうなの? はたらく私たちのキャリア座談会」

ダイバーシティの取り組みを行う中で耳にするのが、「近しい目線の人と、キャリアをめぐって会話できる機会が少ない」ということ。また、「スタートアップでのキャリアに興味はあるけど、働き方がフィットするか不安」という声も聞くことがあります。

こうした声を踏まえ、今回のSTORES Career Cafe のテーマは「スタートアップで働くって実際どうなの? はたらく私たちのキャリア座談会」にしました。

トークテーマは4つ。


  • STORESに入社する前のキャリア

  • STORES への入社の決め手

  • 実際に働いてみてどうか

    • 働き方

    • ライフとの両立


スピーカーは、以下の3名。エンジニア・オペレーションチームマネジャー・プロジェクトマネジャーと多様な職種の面々と、キャリアをめぐって対話しました。

今泉 麻里
・STORES 予約 を開発しているエンジニア
・金融系SIer、受託開発企業を経て、2024年4月 STORES 入社
・コーヒーを淹れるのが好き

佐藤 愛子 
・STORES のプロダクトをシンプル・安心に使い始めていただくためのオペレーションチームのマネジャー
・2021年 STORES 入社。法務、PXを経て現職
・小・中学生の娘と保護猫兄弟の母

南茂 理恵
・プロジェクトマネジャーとして、幅広いプロジェクトの進行管理をしている
・2024年5月 STORES 入社
・幼少期はオーストラリアで過ごした帰国子女

聞き手:高橋 真寿美
・人事企画・組織開発を担当。STORES ダイバーシティプロジェクトリーダー
・2021年8月 STORES 入社

STORESに入社する前のキャリアは?

── まず、STORES に入社する前のキャリアを教えてください。また、今回のテーマは「スタートアップのキャリア」ですが、STORES の規模をスタートアップと感じるかどうかはこれまで経験してきた組織規模にもよると思うので、その観点でもコメントをいただけるとうれしいです。

今泉:私の前職は400名の会社で、規模としては STORES と同程度。金融系の会社で、親会社が大企業だったこともあり、STORES ほど自由なカルチャーではありませんでした。エンジニアなので、好みの外付けキーボードの利用ができなかったことは辛かったです。

南茂:前職は数十名の会社。誰がどんな仕事をしているかが見える規模で、何でもやっていました。なので、私にとって STORES は比較的大きな会社に感じます。入社半年ほどなことともあり、「会ったことがない人がいる!」と驚くこともしばしば。

佐藤: STORES の前は独立系SIerに19年務めていました。入社時は100人だった会社が2,500人に成長。社長が何でもやる状態から機能が分化し、会社のガバナンスができるまでを体験しました。会社が大きくなっていく中で、分業になって責任範囲が明確になると共に組織の壁ができることも実感しました。この先20年同じように働くのかなと思ったときに、私は100名程度の規模から大きくなるまでのプロセスが楽しかったことを思い出し、またその気持ちを味わいたいと思い、スタートアップへの転職を考え始めました。

STORES への入社の決め手は?

── みなさん、さまざまなキャリアを経ているのですね。そんな中で、STORES に入社することになった決め手はなんだったのでしょう?

南茂:クライアントワークをする会社か事業会社かで悩み、やったことがないことにチャレンジしたいという気持ちで、事業会社に。数ある事業会社の中で STORES に入社したのは、STORES の人と合うと感じたから。入社して7ヶ月、私の目は間違ってなかったなと思ってます。

今泉:いろいろな点が STORES と合うと思っていました。受託開発は情報の流れが一方的なので、双方向性のある開発がやりたかった。また、私はRubyコミュニティが好きで、そのことを応援されたい。STORES はRubyコミュニティで積極的に活動しているし、Rubyコミッターが3人いるので、ピッタリでした。あとは、ライフイベントがあっても長く働ける会社に入りたいとも思っていました。

最終的な決め手は、1日体験入社の機会です。STORES 予約 のチームと実際に一緒に働いてみて、働くイメージが沸きました。STORES 以外の会社は、ほとんど受けていません。

佐藤:私はSIer出身なこともあり、エンジニアに対するリスペクトの気持ちがあります。なので、エンジニアが楽しくのびのび働いている会社が良いなと思っていました。そこで、当時の会社のエンジニアに「どこか面白い会社ある?」と聞いて、教えてもらったのがSTORES でした。エージェントから紹介ももらいましたが、自分で見つけて選んだ会社が良いなと思い、STORES に入社しました。

実際に働いてみてどうですか?仕事の進め方編

── 実際に働いてみてどうですか? まず、仕事の進め方の観点で教えてください

今泉:前職は受託開発でお客さんのチームに入って開発をしていました。STORES は自社プロダクト開発なのでその違いはありますが、良いものを一緒に作っていきましょうという姿勢は共通していると思います。一方で、STORES は意思決定を早くすることにより重点をおいていますね。金融系は、早く機能を届けることよりも、不具合を起こさないことが大事。STORES は、機能を早く届けてそのフィードバックから次の意思決定をすることが大事。

── その考え方の違いには、すぐに慣れました?

今泉:慣れたかはわからないけど、機能を早く届けようという価値観には共感します。また、PM・エンジニア間で「早く届けるために頑張ろう」という共通認識があるので、トレードオフがある時などでも議論がしやすいです。

南茂:私は、クライアントワークから自社プロダクト開発をしている会社への転職。私が前職でお客さまとして接していた人たちは、日々こんなことを考えていたんだなあという気づきがあります。ステークホルダーが多いので、たくさんの協働者との連携には工夫が必要だとも思います。

STORES は同じようなテンションの人や、似た空気の人が多いと感じます。この空気感が好きな人なら、働きやすいんじゃないかな。

── クライアントワークではなくなったことに、寂しさを感じることはありますか?

南茂:ある!クライアントワークを通してお客さまに喜んでもらうことも好きだったので、その寂しさはあります。とはいえ、クライアントはあくまでクライアントで、他社。自社プロダクトを提供する会社に来て、オーナーさんにインタビューをしたり、自社プロダクトが使われているお店を見たりすることによる、うれしさがあります。

佐藤:12月1日に中小支援プランという新しいプランをリリースしました。中小事業者の方が、月額3,300円でクレジットカードの決済手数料を業界最安基準で利用できるだけでなく、 STORES レジのベーシックプランと決済端末が無料になるというものです。

今年の8月下旬にプロジェクトが立ち上がり、9月〜11月の短い期間でやりきったプロジェクトでした。プロダクトアップデート、サービスサイトのアップデート、お客様からの問い合わせ対応の検討、規約の変更などなど・・・。職種を横断して、みんなで共通の目標に向かって走り切ることが必要な状況でした。意思決定に必要な観点も多岐にわたる中で、「これでいいのか?」を問い続ける機会でした。こういう機会が突然降ってくるのが、スタートアップらしいと思います。

実際に働いてみてどうですか?ライフとの両立編

佐藤:たとえば、先ほどお話しした中小支援プランのプロジェクトをリードしていた2人は、保育園に通う子どもがいながら全体を率いてくれていました。子どもの体調不良などで急遽打ち合わせに参加できないことなどもありましたが、「みんなにとって一番良い時間、一番良い方法で決めて前にすすめよう」という考えのあるチームなので、良い形で協働ができていたのではないかと思います。

今泉:私のチームにも、育児をしながら働いている人がいます。誰かがなにかの事情でお休みすることになっても、いる人で意思決定できる状態をつくろう、誰かがいないことで仕事が止まらないようにしよう、という共通認識がチームにあります。

── STORES の育児休業取得率は、女性100%、パートナー85〜100%と、高水準です。育児をしながら働く人も多く、それを前提にした組織運営がされていますよね。

南茂:一人ひとりのライフスタイルに対する理解がある会社だと思います。誰もがプライベートと仕事がある人であるという前提に立っているので、子どもがいないことを理由に仕事を多くお願いされることもない。子どもがいるから仕事を減らすということもない。その人自身を尊重している感じがします。

── まずはその人自身を尊重すること。その上で、必要な時は周囲を頼ることができる組織づくりをしていきたいですね。

参加者からの質問にもお答え

参加者:スタートアップといえば裁量が持てるというイメージがありますが、実際どうですか?

佐藤:普段、裁量を意識することはほとんどないかな。意思決定に必要な材料を持っている人が集まって、みんなで意思決定をしている会社ですね。

南茂:自分の意見を主張できる人、自発的にやるべきことを見つけて行動できる人が採用されていると思います。やりたいことがあって合意形成すれば、やらせてもらえる会社。

今泉:入社して1ヶ月で、自社開催テックカンファレンスのオーガナイザーを任された時は驚きました。私は、コンテンツ企画のリーダーを務めました。カンファレンスの大きな目的や方向性はあったけれど、それ以外はなんでも提案して良かった。自分が思う最高のカンファレンスにするために何でもして良いんだと思うと、ワクワクしたなあ。


参加者:みなさんのお話しから、カルチャーがしっかりあることを感じました。コミュニケーション施策で特徴的なことはありますか?

佐藤:レビュー会という、全社戦略や戦略の推進状況を知る会議が毎月開催されます。また、「さとーーく」という、代表の佐藤さんが最近考えていることを共有する場もあります。こうした場によって、ミッションについて考えたり、戦略を知ったりすることができます。

また、個人目標は、組織目標からブレイクダウンして決められた目標をただ持つのではなく、一人ひとりの「Fun」「Can」について考えてから設定するようになっています。私はいまマネジャーとしてメンバーの目標設定をサポートする立場にありますが、こうした機会を通してメンバーと会話をすることで、ミッションが飾りの言葉になっておらず、日常に紐づいていることを感じます。

高橋:また、STORES の特徴として、お客様である中小事業者の方々が大好きな人が多い。社内では、親しみをこめて「オーナーさん」と呼んでいます。オーナーさんに触れることを促進する、STORE Visit という福利厚生制度もありますが、制度に関わらずオーナーさんのところを訪れる社員が多いですね。先日、あるオーナーさんのコーヒーショップに行ったら、STORES の社員5名にばったり会いました。STORES の経営陣がオーナーさんのところを頻繁に訪れており、こうしたことから生まれたカルチャーだと思います。

あと、こだわりを感じられるものや文化的なものを好きな人が多いですね。自分自身も、熱中している趣味を持っている人が多いように感じます。

今泉:たしかに、凝った趣味を持っている人が多いですよね。登山部があって、毎週登山しているエンジニアもいます。


以上、対談イベント『STORES Career Cafe 』のレポートでした!
皆様がキャリアを考える際の参考になりましたら幸いです。

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