チームワークが苦手だった僕がheyで見つけた、チーム開発の"Fun"
ミュージシャンとしての活動、音楽レーベル、それにゲーム開発。これらを手掛けてきた野老快南(ところ・かいなん)さん。STORES 予約 のフロントエンドエンジニアとして2021年7月にジョインしました。チームで働くことの楽しさを見つけつつあるという野老さんのお話を聞きました。
趣味は音楽とゲームづくり。大学に通いながらheyへ
──野老さんは音楽をやられていると聞きました。この取材の前に音源を聞いてみたら、すごくおしゃれで素敵な音楽でした。レトロな雰囲気の音楽だったのが意外です。
もともとレトロなものが好きで、さらにデータではなく実態のある物を作りたかったので、カセットテープやレコードで音源を出すことにこだわりがありました。自分で作った音源だけでなく、カセットテープのレーベルをやっていたので、いろいろなアーティストの楽曲をカセットテープでリリースしてきました。
──年代的には、「懐かしい」よりは「新しい」という感じですか?
そうですね。小さい頃見たことがあるとか、そういうわけではないんですが、好きなものを調べてみると昔のものが多かったり、レトロなものが多くて。ビジュアルのヒントなどはネットで検索したり、本を参考にしたりしながら作っています。今ある技術や考え方では生まれないような見た目やコンセプトが、かえって新しく感じるんです。これまでにゲームも開発してきたんですけど、それもレトロっぽい2Dのゲームで。
──どんなものなんですか?
個人開発でゲームを作っていました。テトリスとかアクションゲームの2Dのもので、開発もプレイ環境もPCのものです。
──すごいですね!こういう知識は、独学で?
大学が情報学部だったのでそういう授業が少しありました。けれど、ほとんど独学ですね。もともとプログラミングは前からやっていたのですが、ゲームを作るためにしっかり勉強しました。
heyならオーナーさんの価値をさらに増やすお手伝いができる
──プログラミングの技術を買われて、heyに誘われたんですか?
いえ。ちょっと面白い出会いなんですが、東京でライブをやった時にお客さんとして見に来てくれた方がheyのメンバーだったんです。話していくうちに興味のあることややりたいことが近いのでは、とheyに誘ってもらいました。ちょうど、自分でプログラミングやレーベルをやっても、楽しいけれどお金になるかというとそうではなくて、一度会社で働いてみたいなと思っていたタイミングで。ウェブ系の知識がなく不安もありましたが、面白そうだし、信頼できる人が誘ってくれたので入ってみようと思いました。
──入ってみて、いかがでしたか?
はじめはインターンとして参加するところから始めました。ウェブ系の技術を本格的に触り始めてわからないこともたくさんありましたが、チームの人たちがとても優しくて、いい感じで。ここで働いてみたいなという思いがどんどん強くなりました。
──「いい感じ」だったのは、どのようなところでしょう?
まず、技術的にすごい人がいっぱいいるだけでも僕にとってはものすごい刺激でした。自分では到底知り得ないことを知っている人がたくさんいたり、例えばインフラ周りなど知らなかった世界の技術に触れられたり。そういう新しいことに囲まれていて、かつ、みなさんがよくしてくれたのが、「いい感じ」だったなと思います。
──インターンは長めにやっていたんでしたっけ。
3ヶ月くらいやりました。そのあたりで、大学と両立するか、heyで働き始めるかを悩んだのですが、もう両立するのはいいかな、と思って正式に働き始めました。
──この時にheyに感じた魅力があれば聞きたいです。
これまでは、自分ひとりでゲームを作ったり音楽を作ったりしてきました。けれど、heyならオーナーさんが持っている価値をさらに増やすお手伝いができる。自分の技術が誰かの助けになるのかもしれないということに魅力を感じていました。
本当はチーム開発がしてみたかった
──これまでは、人のことを助けたり、一緒に何かを進めるということは少なかったのでしょうか。
そうなんです。チームワークが苦手で、ひとりで完結することのほうが好きだという自覚もありました。けれど、heyに入ってそれが少し変わりつつあります。
──どんな変化があったのでしょう?
チームで働くことの楽しさがわかってきました。まず、色々な知らないことに触れられるだけで楽しいこと。ペアプロをやった時に、他の人の環境を見て「ああ、こうやってやるんだ!」と発見することが何度もありました。また、自分のコードの書き方も他の人が見ることを意識するとメンテナンス性や可読性などこれまであまり気にしてこなかったことを大切にできるようになりました。それに、何よりチームで進めると馬力が違うんですよね。当たり前のことかもしれませんが、自分で担当していることと並行して他のこともどんどん一緒に進む。同じ画面を誰かと並行して開発している時の、チームならではのわちゃわちゃ感が楽しいんです。
──楽しんでいますね!チームワークが苦手だったのが嘘みたいです。
きっと、本当はずっとチーム開発がしたかったんだと思います。プロダクトや作品を作る時のスピード感やクオリティが圧倒的に違いますから。ようやくそれに気づけた、ということなのかな。
「めちゃめちゃたくさんの人が使ってるんだな」という実感がやりがいになる
──現在進めているタスクはどんなものなのですか?
STORES 予約 のオーナーさんむけの管理画面のUIがかなりレガシーな感じだったので、それをウェブアプリっぽいものに作り変えるタスクを進めています。僕がインターンで入社したあたりから始まったタスクなのですが、まだ進捗は10%くらい。先は長いですが、古い技術を新しい技術に作り替える作業は、新しいものを作っているのと同じだと考えているので辛いことはあまりありません。フロントもバックエンドも一緒になって、みんなと関わりながらタスクを進めることにやりがいを感じています。
──やりがいを感じられる仕事、いいですね。
もうひとつ、やりがいを感じていることがあります。Slackのカスタマーサポートチームのチャンネルを見た時や定例でオーナーさんの声が紹介されているとき、ふと「これ、めちゃめちゃたくさんの人が使ってるんだな」と感じる瞬間があるんです。さらに、プロダクトマネージャーの方と話しているときなどに自分が予想もしていなかったユースケースがあることを知ったりして。
ユーザー側の体験で言えば、STORES 予約 を使って実施されたワクチンの職域接種を受けたとき、自分で使ってみたら「ここ使いづらいな」と思ったポイントがたくさんあって。もっと直したいな、もっとよくできるな、とモチベーションがどんどん上がっていくのを感じました。どんどんやっていきたいな、と気持ちでいっぱいになったのを覚えています。
いつかレコードだすレーベルをやって、 STORES を使いたい
──実際に使う側になったり、オーナーさんの様子が想像できたりするとやりがいが大きくなりますよね。最後に、今目指していることがあったら教えてください。
まずは今やっている管理画面のリニューアルを終わらせること。1年後がどんな様子になっているかを想像するとわくわくします。音楽活動では、レコードを出すレーベルをやりたいなと思っていて。グッズなどの販売もするようになったら、 STORES のサービスを使えたらいいなと思っています。
(写真・文:出川 光)
野老さんのお気に入り:誠光社
全然詳しく知らないんですが、いい感じの本やレコードが売っていて良いです。
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