heyに入るまで知らなかったオーナーさんの世界を支える、SREの仕事
heyのテクノロジー部門で、EC本部のSREグループでマネージャーを務める秋元 亮二(あきもと・りょうじ)さん。heyでSREを手掛ける喜びについてお話を聞きました。
身近なところに接点があるサービスを
──現在はheyでSREをやっていらっしゃいますが、これまでのキャリアも同じ職種、ポジションだったのでしょうか?
エンジニアとして働いてきたことに変わりはありませんが、作っていたサービスやポジションが異なります。一社目では人事労務システムを作っている会社で働いていました。仕事自体は面白かったですが、触っている部分は日々の打刻などで、もうすこし生活で接点の多い、身近なものを作りたいと思い、転職を決めました。
──身近なものというと、どんなサービスだったのでしょう。
レジャーの予約ができるサービスを作っていました。ダイビングや釣りなどのレジャーが大好きなので、自分がユーザーとして身近に思えるサービス。やりがいも大きく、楽しんで仕事をしていました。
──ダイビングされるんですね!
沖縄から離島に出かけて、ハンマーヘッドシャークを見たこともあるんですよ。いろんなところを見たり、知らなかったことを知ることが大好きなんです。
──素敵ですね。その後heyに入られるわけですが、ここでの転機は何だったのでしょう。
自らがユーザーにもなれるという点は大満足だったのですが、二社目でマネジメントの面白さにも気づいて、それをメインでできるところへという軸で転職先を探しました。現在は自分のチームを持って、マネジメントをしながらSREの仕事をしています。
SREはクルーズ船のエンジンのような仕事
──SREのお仕事は、具体的にどんなものなのでしょうか。
まず、SREというのは、サービスをユーザーがより快適に使えるようにするための取組みをするエンジニアリングのことです。エンジニアというと、サービスの機能を作るイメージがありますが、ユーザーがサービスを使うにあたっては、障害でダウンしないことや、サクサク動いて快適に使えることなども大切な要素になってくるんです。それを担うのが私たちです。
──なるほど。縁の下の力持ちのような役割なんですね。
そうなんです。僕はこの仕事を時々、クルーズ船のエンジン部分に例えて考えます。クルージング船にたくさんのお客さんを乗せて満足してもらうためには、見た目を豪華にしたり客室を快適にしたり、素敵なレストランを作るのも大切ですが、まず船として進むためのエンジンを作らなければならない。お客さんからは見えない部分ですが、安心して船に乗るための必須なエンジニアリングなんです。
──SREの仕事に興味を持ったのはなぜなんでしょう。
一社目にいた時にサービスのインフラを作ったりサービス開発をしたりしていたことから、当時新しい技術だったSREに興味を持ちました。そこで、二社目に入った時に組織の中でSRE専任のチームを立ち上げたいと上長にかけあって、それを任せてもらったんです。運用負荷が下がるし、下げやすい構成にできるということから会社からも快諾をもらったことで、SRE専任の仕事をさせてもらうことになりました。現在でこの仕事をして3年になります。
──heyにおいてのSREはどのような業務なのでしょうか。
そうですね。heyでのSREの腕の見せ所は、STORESがスパイク、つまりアクセスが急に増えることが頻発しがちなサービスであることです。サービスの特性上、特定の時間から5分だけアクセスが1.5倍になるといった事象がよく起きるんです。人気のあるお店が商品を発売した時などに起こるものなのですが、こういった予測できないリクエストに応えられるようなエンジニアリングを行っています。
短期的にやりたいことと、
長期的にやりたいことのバランス
──現在のお仕事で、難しい点はありますか?
長期的にやるべきことと、短期的にやるべきことを同時に走らせなければならないことです。長期では、システムの運用負荷を減らしていくためにサービスインフラの構成を変えていかなければいけないこと。時間も工数もかかるプロジェクトです。それと同時に、短期でユーザーが快適に使えるようにレスポンスが遅い部分などを直す改善も必要です。この二つを同時にチームで取り組んでいくところに、難しさを感じています。
──お仕事で大切にしていることはどんなことですか?
これはリモートワークがメインになる前、もっと言えば私が入社する前からチームで大切にされてきたことで、なるべくドキュメントを残すようにすることです。esaや、GitHubのイシューなどに細かく記録が残されています。おかげで、リモートワークに移行しても特に困ったことが起きずに働くことができています。また、自分がチームを引っ張っていくというよりも、チームのメンバーが活躍できるような環境づくりをしていきたいです。
オーナーさんの世界を探究する楽しみ
──heyに入られて1年半ほどが経った今、この会社に入ったことをどう振り返っていますか?
正直に言えば、マネジメントが主でできる職場という軸で探して転職したので、こんなに奥深くやりがいのあるサービスを作っているのは本当にラッキーだったなと思います。
──奥深くやりがいのある、というのはどういうところなのでしょう。
ダイビングが好きな理由でもあるように、私は知らなかった世界が広がることや、それを探究することに喜びを感じるんです。例えば、STORESを使ってくれているオーナーさんの中で人気があるお店は一日の売り上げが1000万円を超えることもある。heyに入るまで、そんな世界があることを知りませんでした。自分が知らない世界でこんなすごいことが起こっていたんだと、そしてそれを手伝うことができていることが楽しくてたまらないんです。
──確かに、私もSTORESがきっかけで知った人気店や、トレンドがたくさんありました。あらたにお気に入りのお店ができたりしましたか?
それはもうたくさんありますよ。すごいなと思うのは、売り上げが高かったり、人気のお店を見てみると、本当にいいものを売っていることなんです。こんな世界知らなかったなと感動を覚えると同時に、自分の街にも、人気のお菓子屋さんがあったなぁと気づく。すると、STORESには日本中の、「街いちばんのこだわりの店」が集まっているんだなということがわかってくるんです。そんなお店があれば街は活気づくし、そういう街が増えたらみんなが活気付いてくるのではないかと思うとやりがいのある仕事だなぁと思います。
──これからやってみたいことはありますか?
これからも、自分が知らなかったオーナーさんがこんなすごいことをしているんだ、という驚きを楽しみながら働いていきたいですね。パーソナルなことで言えば、4月に子供が生まれて育休をとるんです。初めてのことなので、どうなるんだろうと期待と不安を感じていますが、理解してくれたチームに感謝して、この体験も楽しんでみたいと思います。
(写真・文:出川 光)
秋元さんのお気に入り:伊良コーラ
先日知人からいただいて飲んだんですが、すごく美味しくて感動しました!
いろいろなスパイスの味が炭酸とすごくマッチして美味しかったです。
普段あまりコーラなどの炭酸飲料は飲んだりしないんですが、自分でも購入してみたくなりました。
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