「自力」をつけたかったコイニー時代から、メンバーとオーナーさんのために働く今まで
STORES 決済(旧:STORES ターミナル )でデータ分析を行い、現在はPromotionPRグループのマネージャーを担う村木志帆(むらき・しほ)さん。まだ少人数だったコイニー時代のエピソードから今乗り越えようとしていることまでを聞きました。
大企業から「自力をつける」ための仕事へ
——村木さんはコイニー株式会社(以下、コイニー)からの初期メンバーですが、最初からこの業界に興味があったんですか?
就職活動を始めた時はなるべく価値の変わらないものを扱う会社に行きたくて。お金を使うことの価値って簡単には変わらないから、大手のクレジットカード会社に入社したんです。でも入社から4年半ほど経った時に東日本大震災があって、危機感を抱いて。どこでも働ける自力をつけたくなったんです。
——価値観が変わって、どんな企業に転職したんでしょう。
ゲーム開発の会社に入りました。ソーシャルゲームの分析を担当していたんですが、しばらくして突然、どうすればユーザーさんが喜ぶかわからなくなったんです。顔が見えなくて、喜んでいる手触りを感じにくかったからかな。それで再度転職活動を始めて、コイニーと出会いました。面接を受けたら、奈緒子さん(現heyの取締役の佐俣奈緒子さん)の雰囲気にいい意味でやられてしまって。
当時は社員も数人で、いきなり奈緒子さんとの面接だったんです。隣り合わせで座って、すぐに奈緒子さんから自己紹介してくれて、コイニーについて話してくれました。だから、安心して私も話せたんです。
データ分析する数字もなかった、初期のコイニー
——最初のポジションは、データ分析だったとか。
そうです。ただ当時は、1日にあがってくるデータがほとんどなくて、分析にならなかった。だからまずは決済数を増やすために、勝手にプロモーションを始めたんです。チームに入れてもらってDMを撒いたり、飛び込み営業したり。半年後にはプロのセールスの方が入社してくれて、データ分析できる土壌ができました。そこからもう7年です。
会社が成長する過程で難しいことはいろいろあったけど、マネージャーを経験して、人のために動く楽しさを実感できたのは大きかったですね。
heyになってからぶつかった壁
——経営統合してheyになって、大変だったことはありますか。
メンバーも事業も増えて、だいぶ環境が変わりました。その後リモートワークに切り替わったこともあり、どうやって信頼関係を築くか悩みました。1on1ミーティングをこまめに設定してコミュニケーションを多めにしたり、やり方を押し付けないよう気をつけました。
最近では、ひとつのチームで決済・EC・予約という3つのプロダクトの数字を見るようになりました。オーナーさんの層やプロダクトの特性が違うので、同じ打ち手ではうまくいかない。難易度が高くて、もがいてます。
——コイニーでは二度サービス名の変更も経験しています。社員としてはショッキングな出来事ですよね。
みんな少しは気持ちがざわつくところもあったかもしれません。ただ、奈緒子さんが社内向けに文章で説明してくれたことで整理がつきました。サービス名変更の背景がわかったので、理不尽とは思いませんでした。気持ちがオーナーさんの方を向いてたから、やるべきことを粛々とやるだけだなって。いまは、新たな「STORES 決済」の認知度をあげて、“困っているけどまだサービスを知らない人”に届けていきたいです。
オーナーさんと丁寧に接することを大事にしたい
——これから先のビジョンもお伺いしたいです。
自分のキャリアに対する興味は相対的に小さくなってきていて、今は事業が伸びるために最適なところにいたいと思っています。マネージャーを続けるのであれば、みんなが自走できる状態にしたいし、そうでなくとも、オーナーさんやお客さまに近い部署で施策を打ち続けられたらいい。やっぱり、お客さまと、社内のメンバーが好きなんですよね。
——heyのメンバーからはそういう声をよく聞きます。お客さまと関わることって、今でもありますか?
今年は新型コロナウイルス感染症の影響があったので、お客さまにアンケートをとらせていただいたんです。いつも回答率が高いんですが、今回もすごくリアルな回答をたくさん送ってくださって……。「そこに事業があって、生活がある」ことを感じましたし、彼らに寄り添うにはどうすればいいんだろうって、考えました。メールの文面も、一言一句悩みますね。これから会社が大きくなっても、ひとつひとつこだわりながら、お客さまと接していきたいです。
村木さんのお気に入り:パンとエクスプレスと
大好きな「パンとエスプレッソと」のパンが通販で買えるなんて、ありがたい。「ムー」っていう四角い食パンがめっちゃ美味しいです。
\ heyでは一緒にはたらく仲間を募集中です!/
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?