自分の技術が、オーナーさんのお商売に生きている
STORESのUI改善グループでフロントエンジニアとして働くushironokoさん。これまでのキャリアや、heyでの仕事、やりがいについて聞きました。
ゲームが好きで始めたプログラミング
──いつもはキャリアの話から始めたりしているんですが、今日は小さな頃になりたかったものを聞いてみようかなと思います。ずばり、小さな頃の夢は?
ウルトラマンティガになりたかったですね、幼稚園のころですが。
──いいですね!どうしてですか?
多分かっこいいし、強いから。僕はゲームが好きなんですが、自分より強かったりかっこよかったりするものになって操作ができて、フィードバックが返ってくるのが好きなんです。
──なるほど。ゲームが好きになったのは、いつくらいからなのですか?
本格的にハマったのは高校くらいからでしょうか。野球をやっていたのですが「坊主にしろ」と言われて嫌で帰宅部になって。そこでネットやゲームにハマるようになりました。今も一日3,4時間くらい、休みの日はずっとゲームをやっていて、ゴールデンウィークなどの連休には40時間くらいプレイしたりしています。
──それはすごいですね。特に面白さを感じているのはどんなところなのですか?
昔のゲームは誰がやっても同じエンディングになるものが多かったのですが、今は人によって体験が変わるようになっているんです。自分が操作して、色々な体験ができるのはゲームならではの面白さだと思います。
──今の仕事についたのもゲームの影響があるのでしょうか。
そうです。もともとゲームを作る人になりたくて、ゲームの専攻がある専門学校にいきました。
──そこではどんな勉強を?
プログラミングやデザインを教科書などを使って勉強します。1年目はゲームの学科で学んでいたんですが、2年の頃にウェブを学ぶ学科に転科しました。ゲームを作るのはウェブよりも難易度が高く、機械の知識や高いプログラミングの知識が必要で心が折れてしまって。ウェブは入り口はHTMLくらい簡単なので、理解しやすかったんです。
レガシーな技術を扱う会社からheyへ
──それでは、キャリアのはじまりはウェブの会社だったのでしょうか?
それが、違うんです。学校の職業斡旋で派遣会社に入って出向した先は、かなり歴史のあるシステムを扱う会社でした。僕の仕事はその古い技術をウェブに置き換えることだったのですが、ホストコンピュータという物理的なサーバーを使う職場で、ウェブとは違った手法でアクセスしていました。今思うとウェブ系では経験できないことを勉強できました。
──なかなかすごい仕事をされていらっしゃいましたね。転職のきっかけはどんなことだったのでしょう。
最初の会社で古めの技術を使っていたので、世の中とのギャップを感じて。自分の会社がやっていることが古いということすらわかっていなかったのに危機感を感じて転職しました。その後すぐ東京に出てきて、フロントエンドエンジニアとしてHR系のプロダクトを持っているIT企業に入りました。
──引越しと転職を一気にしたのは大変だったのではないでしょうか。
本当に。というか、面接の時に僕が当時地方に住んでいることがちゃんと伝えられていなかったみたいで「来週から来て」と言われてしまったんです。住むところもないまま出てきて、友人の家に居候しながら土日で家を探してという怒涛の日々でした。けれど、フロントエンドに集中できるのがとにかく嬉しかったですし、ちょっとした仕事でも「ありがとう、すごいね」と言ってもらえるととても励みになったのを覚えています。
──その次がheyですよね。ここではどんな転機があったのですか?
いろいろな事情でお世話になっていた人たちが辞めてしまったんです。その結果フロントエンドを専門的に見るメンバーが二人になってしまったのはメンタル的に大きかったかなと。もともと他のプロダクトも経験してみたいという思いもあって、このタイミングで転職先を探しました。
──heyに興味を持ったのはなぜだったのでしょう。
求人サイトで人事の方から「気になる」が来ていたのでオンラインで話を聞きにいきました。そこで話してくれたheyのメンバーがとってもいい方で、会話が弾んだので選考に進んでみました。heyはみんなが優しくて、学校の先生のように怖い上司がいた昔の現場とは全く違った環境だなと感じました。
興味を持ったのは、前職でやっていた技術選定やシステムの意思決定が自分のとってきたものと真逆だったからです。例えばStorybookというライブラリがあるのですが、前職で僕はそれを採用しないという意思決定をしていました。デザイナーとエンジニアがUIを作る時に同じものを参照できるコラボレーションツールのようなものなのですが、デザイナーがfigmaでデザインを作り、さらにStorybookで参照して、というのは二重管理になると思ったんです。けれど、heyではこのStorybookをデザイナーとのコンポーネント共有ツールとしてではなく、エンジニア内で完結するツールとして採用していた。僕がやってきたことと別の世界線を覗けるのではないかという期待感がありました。
──そういう意思決定に差が出るのはどういう場合なのでしょうか。
前職では自分一人で技術的な面の意思決定をしていましたが、heyではチームで意思決定していることが大きいと思います。レベルの高いフロントエンドエンジニア7,8人が集まって意思決定をするとどういうものになるのかは僕にとって未知の世界でした。
──実際に入社してみていかがでしたか?
入ってみても、レベルの高いフロントエンドエンジニアに囲まれて働いているという期待にギャップはありませんでした。その中で、僕は経験でみたらまだまだですが、Vue.jsについての知識がチームの中である方で、それに関心を持ち続けているのは変わらないので、それは大切にしていこうと改めて考えました。
──一番知識があるというのはすごいですね。
最近本も出したんですよ。Vue.jsを使える、知っている人はたくさんいるけれど、これ単体にフォーカスして学ぶ人が珍しいというのもあります。Vue.jsがそもそもどういう仕組みで動いているか、他と比較するとどこが評価できるのかまで興味のある人は珍しいようです。
──それでも本を出すまでの知識を持っているのはすごいですね。どうやって知識を身につけられたのでしょう?
基本的に新しいものが好きなんです。昔の職場で古い技術を扱っていたとお話ししましたが、そういう技術は最初は難しくてもだんだん仕事が楽になってくるんです。そういう時間を使ってQiitaのVue.jsに関する記事を読んでいたら、現場で使っている技術と違うことが面白く、どんどんのめり込んで行きました。好きなものには、狭く深くのめり込むタイプみたいです。
──heyでもその知識が生きていますか?
そうですね。Vue.jsの作者がどういう意向でそれを作ったのかということがわかっていると、ベストプラクティスが何だったのかに答えを出すことができる場面があったりします。そういう悩みをメンバーが持っている時に、役に立てているかな、と思います。
仕事って自分のためにやるものだと思ってた
──heyに入社されて少し時間がたったタイミングで、思うことやこれからやりたいことがあれば教えてください。
最近、働くことへの意識そのものが変わったんです。
──というと?
もともと、仕事は自分のためにやるものだと思っていました。ご飯を食べたり、生活するのにお金が必要なので、そのために働いているのだと。できるなら一生ゲームをしていたいです。だから、自分たちのサービスを使っているオーナーさんがやっているお商売は全く性質の異なるものだと思っていました。けれど、よく考えれば僕もスキルを会社に買ってもらうというお商売をしている。同じことをやっているんだとわかったんです。
──なるほど。
そう考えると、ひとつひとつの機能やシステムに対する見方が変わってきました。不具合が出て商品を買ってもらえなかったとしたら。それは僕の書いたコードが反映されないのと同じ。そう思うと、もうそれが単なる機能ではなく、お商売を妨げている致命的な出来事なんだと理解することができてきました。自分の仕事もオーナーさんのお仕事も本質は変わらないんですよね。
──自分の仕事がオーナーさんのお商売に紐づいていることが実感できたんですね。
そうなんです。そうしたらまた違う仕事の楽しさがわかってきて。会社は、自分の技術を持ち寄ることでオーナーさんや社会に貢献させてもらえるところ。この喜びを仕事に生かして行けたらいいなと思っています。
(写真・文:出川 光)
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