リモート下で STORES に新卒入社したデザイナー、「さゆみん」の一年間
春は門出の季節。STORES にも新たな新卒入社のメンバー、「ルーキーズ」を今年も迎え、2022年に入社してくれたルーキーズは2年目になりました。ルーキーズとして入社してくれたメンバーは、どんな1年を過ごし、どんな成長を遂げたのでしょうか。デザイナーとして入社した鈴木 沙佑海さんこと、「さゆみん」と、そのメンターを務めた加藤 怜さんこと「れいれい」さんにお話を聞きました。お二人の雰囲気が伝わるように、インタビューも「さゆみん」「れいれい」でお楽しみください。
「古着屋さん、喫茶店好き」が高じて
──お二人は同じチームで働いているんですよね。
さ:はい。同じリテール事業部のプロダクトデザイナーとしてはたらいています。私が入社したのは去年の4月で、この時かられいれいさんがメンターになってくださいました。入社したばかりの頃は、れいれいさんの後についていくような感じで。
れ:あはは。最初はそうでしたね。
──STORES に入社したきっかけを教えていただけますか。
さ:就職活動をしている時に、デザイン専門の就職サイト上で声をかけていただき、STORES に応募しました。大学生時代にコンサルティングの会社で提案資料を作る仕事をしていた時に、ビジネスの施策や提案を間近にし、ただデザインをするだけではなく、ビジネスにも関われる会社を探していたのです。また、古着屋さんや喫茶店などの小さなお店が好きなので、そういうお店がコロナ禍を乗り越えてこれからどんな未来を作っていくのかに興味がありました。STORES はそんな私の興味関心にぴったりで、「これだ!」って。
れ:デザインを勉強してきた学生がまず思いつく就職先と言えば制作会社ですよね。なので、なぜ事業会社を受けてくれたのか少し疑問に思っていました。そういうことだったんですね。
「こっそりDM」も駆使したリモートワークでのサポート
──メンターと新卒入社のルーキーズとして一緒にはたらいてきたお二人に、あらためてお互いの印象などを聞いてみたいです。れいれいさんは、メンターを務めるのは初めての経験だったとか。
れ:そうなんですよ。「私でいいのか?大丈夫か!?」と思っていました。だから、初めて会った時は内心「喋りやすい人で良かった」と安心していたくらいです。初めて会った時、さゆみんが持っていた鞄がオーナーさんのブランドのもので「それ、オーナーさんのだよ」と話しかけて仲良くなりましたよね。趣味が合いそうで嬉しかったです。
さ:そうでしたね! 最初から気さくに話しかけてくださったので本当に安心しました。人事の方の面談で「とにかくメンターのれいれいさんが、話しやすくて助けられています」と話していたくらいです。
れ:なにそれ、泣ける〜(笑)。実は、先輩らしく振舞うのは難しそうだと考えて、せめて怖くない、話しかけやすい存在でいようと心がけていたんです。入社した時はリモートワークがメインで、さゆみんは静岡からはたらいていたのでSlackでのコミュニケーションがほとんど。けれどSlackって、質問のタイミングや雑談の流れを切ってもいいかなど、振る舞い方が難しいですよね。そんな時はこっそりDMで「今言ってみて!」とか「ここでフィードバックもらっちゃおう!」とサポートしていました。
さ:今は、気楽に雑談していいチャンネルの雰囲気や、フィードバックをもらうタイミングが掴めていますが、最初はそれすら分からなかったのでとても助かりました。
──実際の仕事はどう進めるのでしょう?デザイナーの仕事は個人で進める印象がありますが、どんなサポートをしていましたか?
さ:確かに作業はひとりで進めるところもありますが、そのためには的確なフィードバックをいただくためのコミュニケーションや、いただいたタスクがどんなものなのか掴む必要があります。れいれいさんは、オンボーディングからその週のタスクを作業にどう落とすか、細かい仕様に至るまで、必要なことをいつでも教えてくれました。
特に助かったのが働く環境をサポートしてくださったことです。他のメンバーの方と雑談をする会を何度も設けてくださったり、デザインの相談の仕方などのマニュアルを作ってくださったりと、スムーズにデザインの仕事をするための環境を作ってくださいました。
れ:リモートで新卒として入社するのは不安だろうなと思っていたんです。さゆみんが入社してくれたタイミングで、新しい中途のメンバーも増えて、お互いをよく知らずに話す機会がない状態が続いていました。そういう時は、古株が動かなければ新しく入ってくれた人は絶対に言い出しづらいはず。それならば私が解決してみようと思ったのです。喜んでくれて嬉しいな。
大きな成長を遂げた、さゆみんの一年間
──この春で入社1年を迎えられたわけですが、技術的にどんな成長がありましたか?
れ:技術面の成長は本当にすごいです。扱えるプロジェクトの規模がどんどん大きくなってきていると思います。入社当初はほぼ要件が決まったものを作るという仕事がほとんどでしたが、今は要件があまり決まっていないものをお願いしても、それを自分で決められるようになりました。
例えば STORES のネットショップのデザインを選ぶ画面。デザインをカスタムすることができるのですが、初心者のオーナーさんがかんたんにデザインを決められないのが課題でした。最近では、さゆみんがこれを仮説から考えてデザインの改善を行ってくれています。
さ:初めて自分のネットショップをデザインする人たちがどんな誘導があれば使いやすくなるかを想像して仮説を立てて、デザインを進めていきました。「商品数が多い場合はこのパーツを選んでください」など、具体的なネットショップの特徴を例に出してデザインをおすすめするような誘導をするなどのアイディアを考えてみたんです。
れ:STORES には30種類ものデザインテンプレートがあるのですが、それぞれどんなオーナーさんに使われているのかを調査し、実際のショップのスクリーンショットを細かく貼ったりして資料を作ってくれました。長丁場だったけれど挫けずにやってくれたおかげで、最近この機能がリリースされて、かんたんにデザインを決められるようになりました!
さ:「こんな大きな仕事を本当に私がやっていいのだろうか」と時々不安になりますが、やっと自分で要件を整理して、採用して、プロジェクトを進められるようになって嬉しく思っています。入社したばかりの頃はれいれいさんにおんぶに抱っこで、いただいたフィードバックを反映して完成に持っていくということが多かったので、ようやく役に立てるようになったのかな、なんて思います。
──ひとりのデザイナーとして仕事を任されるようになっていく様子が伝わってきます。素晴らしいですね!
れ:それだけじゃないんですよ。デザインレビューのタイミングも掴めるようになって、Slackのチェックを行うチャンネルを活用して、テキストで現在の状況を伝えて的確なフィードバックをもらえるようになりました。最初からしっかりしていたけれど、最近ではますます頼もしくなって、リテールチーム以外の人ともリモートの雑談会で話しているのを見かけます。
さ:へへへ。照れますね。
STORES に新卒で入る人に
──お話を伺っていると、なんだか「完璧なルーキーズ」という感じがします。失敗談もありますか?
さ:ありますよ......ねえ?(笑)
れ:あれですかね(笑)
さ:年末に忘年会があって、チームごとに1年の振り返りを発表する時間があったんです。けれど私、1時間遅刻してしまって......。さすがにクビになるかと思いました。
──みなさんのリアクションはどうだったんですか?
れ:「おお、新人やるなあ」って。発表会は余興みたいなものなので、みんな笑っていました。
さ:私はずっと心臓がバクバクしていて、本当に大丈夫なのかと気が気ではありませんでした。みなさん笑ってくださって優しい言葉をかけてくださったんですが、そういういい環境に甘えないように、しっかりする時と楽しむ時の切り替えをしなければと気持ちが引き締まりました。
──STORES の雰囲気が伝わってくるエピソードでもありますね。これから新卒で STORES に入社する人に向けて、何か伝えるとしたらどんなことでしょうか?
さ:今お話したエピソードからもわかるように、厳しい上下がない自由な環境で、新卒メンバーのことも一人の戦力として考えてくれます。与えられる機会の多さと大きさには驚くと思います。どんどん新しい仕事をまかせてくださって。一方でサポートもたっぷりしてくださるので、安心して成長できると伝えたいです。
れ:自由な雰囲気だけれど、デザインをちゃんとやっている、デザイナーにとっては一番いい環境ですよね。役員にデザイナーがいるくらいデザインに重きを置いている会社なので、心ゆくまでデザインと向き合えるよ、と伝えたいですね。
──そんな環境で、これから目指すことがあれば教えてください
さ:れいれいさんのように、ひとりで大きなプロジェクトを扱えるデザイナーになりたいです。まだまだ頼っている部分が多いので、ひとりでプロジェクトを進行できるように力をつけていきたいです。そのためには、デザインを磨くだけでなく、エンジニアさんとのコミュニケーションや進行など、やるべきことはたくさんあるので、頑張りたい!
れ:大きなプロジェクトでも、もう半分以上はできているので、あと少しですね。1年でここまで来れるなんて、なんだか嬉しいです。
さ:ありがとうございます。目指すは、れいれいさんのようなデザイナーです。
(写真・文:出川 光)
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