事業者さまの多様なこだわりに触れられるのが開発の醍醐味。 STORES ブランドアプリのモバイルエンジニアの仕事
店舗アプリ作成サービス STORES ブランドアプリ。リリース以来導入数を順調に伸ばす一方で、その開発工数が課題になりかけていました。そこで開発の自動化などを行い、開発工数の削減を叶えたのが山下智樹さんです。Androidエンジニアとして技術の幅と深さを広げてきたこれまでのキャリア、 STORES に入社したきっかけ、現在の仕事について。モバイルアプリエンジニアとしての「Fun」を聞きました。
Androidエンジニアとしての技術を深めるため STORES へ。
決め手は技術の幅が広いポジションを用意してくれたこと
──今日は山下さんに、STORES ブランドアプリ のモバイルアプリ開発について伺います。まずは、山下さんのキャリアのお話から教えてください。STORES が5社目とのことですが、これまでのキャリアはどのようなものだったのでしょうか。
スマートフォンが登場し始めた2008年、1社目でエンジニアをしていました。しかし、当時はキャリアによって端末の制限があり、iPhoneを購入することはできませんでした。しばらくして使っていたキャリアからAndroidが出たことがきっかけで、そのアプリ開発に興味を持ち、Androidエンジニアとして2社目に転職しました。
2社目では受託開発のほかにメーカーとイベント運営も行っており、エンジニアコミュニティへの貢献もたのしみの一つでした。次の3社目は、toCアプリの開発に挑戦するため、料理レシピのコミュニティウェブサイトに転職。そこで以前インタビューに一緒に登場した小室直さんに出会いました。そこから私はさらに技術の幅を広げるために子会社のスタートアップに転職。Androidアプリの開発に限らず、インフラ、バックエンド、iOSアプリの開発、ISMS認証の取得などさまざまな仕事を行いました。さまざまな仕事を経験し、技術の幅が広がった実感を得たところで、あらためてAndroidエンジニアとして技術を深めるため転職を考えました。そこで出会ったのが STORES です。
──3社目で一緒に働いていた小室さんと以前インタビューに登場していただきました。小室さんからのリファラルで入社されたのですよね。
はい、当時はRailsエンジニアとAndroidエンジニアで次のキャリアを迷っていました。その時選考に進んだほとんどの会社がどちらかの技術しか選べなかったので、二者択一を迫られていたのです。そのことを正直に小室さんに話しながら、カジュアル面談を重ねました。すると、技術の幅が広いグラデーションのあるポジションを提案してくれ、それが決め手となって STORES への転職を決めました。また、単純にアプリを作るのではなく、事業者様の要望を叶えたアプリを作る土台づくりという高い技術力を求められる点も魅力を感じました。
アプリを作るのではなく、たくさんのアプリを作る土台を作る仕事。 STORES ブランドアプリ 開発自動化で、アプリ開発の工数を大幅削減
──現在のお仕事について教えてください。山下さんが手掛けている STORES ブランドアプリ での開発とはどのようなものなのでしょうか。
STORES ブランドアプリ は、店舗アプリ作成サービスで、店舗とネットショップを持っている事業者様がそれぞれの顧客情報を統合して管理し、アプリを通じて来店促進のプッシュ通知やクーポンの発行などのCRMを行うことができるサービスです。それぞれの事業者様のニーズに合わせてアプリを作成するだけでなく、それを叶える共通の土台を作る開発でもあるのでとても難易度が高く、やりがいのある仕事です。
──それぞれのアプリを作る時の工数を、開発の自動化によって大幅に削減したと聞きました。どのようなことを行なったのですか?
新しいアプリを作る際には、アプリごとに新しいプロジェクトを作ってコーディングしていくのが一般的です。この方法では、商用アプリだと1〜3ヶ月ほどを開発に要してしまいます。そこで、CIやスクリプトを活用し、これまで手作業でやっていたことを自動化させていきました。これにより、エンジニアの工数を圧倒的に削減することができ、かつ品質を高めることもできるようになりました。最近では、アプリ制作が開始してから1日あればアプリを作ってリリースすることができるようになりました。
──すごい成果ですね!
現在進行形で、さらにこの自動化と効率化を進めているんですよ。今はエンジニアが設定を行ってCIによりアプリが作られる仕組みですが、その設定をエンジニア以外が操作できるようになったらさらにサービスがスケールするはず。これによりエンジニアの手が空けば、必要な機能開発などにリソースをあてることができるようになります。
── STORES ブランドアプリ の開発で、最もやりがいを感じるのは何でしょうか。
アプリ単体を作っているのではなく、「アプリを作るための仕組み」を作っていることです。難易度が高い一方で、アプリエンジニアとして今のキャリアに壁を感じている人には、とても楽しんでいただける環境だと思います。また、追加機能の開発などを行うと、 STORES ブランドアプリ を使っている事業者様がそれを使えるようになるので、ひとつの開発タスクのレバレッジが効いて、多くの人に喜んでいただけるのもやりがいを感じるポイントです。
多様な事業者様のこだわりに触れられるのが仕事の「Fun」。
“仕事”を減らして、”本質的な仕事”に向き合うリソースを作る
──ここからは、STORES のミッション「Just for Fun」にも登場する仕事の「Fun」について伺っていきます。まず、現在の仕事でたのしみを感じるのはどのような点ですか?
さきほどお話しした技術的なやりがいに加えて、仕事を通して事業者様の多様なこだわりに触れられることです。 STORES ブランドアプリ を使ってくださる事業者様にとっては、このアプリは自分たちのこだわりが詰まった唯一無二のもの。ピクセル単位の変更など、できるだけ細かいこだわりを表現したいという気持ちが伝わる要望をいただくと、このアプリが事業者様の事業の要になっていることを実感することができます。その思いを受け取り、アプリが事業者様の事業に役立つものにするという使命をもって開発するのは、まさにたのしみを感じる瞬間です。
──山下さんが開発を行うにあたってこだわっていることや、心がけていることはありますか?
誤解を恐れず言うならば「仕事をしないための仕事をする」ことです。例えば、誰かがいなくなってもサービスに支障がない属人化しないための仕組みづくりや、先ほどお話しした自動化などを進め、いかに仕事を減らしチームとしてできることを増やせるかにこだわっています。エンジニアが本来リソースを使うべき機能開発や不具合の解決を行うことができれば、さらにできることが増え、チームも大きくなり、それがプロダクトの成長につながると考えています。
STORES は事業者様の事業がうまくいってこそ成り立つサービスです。効率的な開発が事業者様にも、 STORES にも、私たち自身にもいい影響を与え、みんなの仕事がうまくいってほしいのです。
── STORES では、モバイルエンジニアを採用中です。どんな方が今の STORES に合うと思いますか?
高い技術力が求められるのは間違いないと思います。アプリを作ることができるベースラインがあり、その上で機能開発をしていく力や向上心が必要です。また、組織カルチャーの面では、ディスカッションするのが苦ではない人だと良いのではないかと思います。 STORES はコミュニケーション量の多い組織なので、誰とでも話せるオープンな心を持っている方が合うのではないでしょうか。話し上手である必要はありません。心を開いてさえいれば、職人気質な方が活躍するイメージも十分持てる環境です。
──これから STORES に入ってくれる方と、どんなことをやりたいですか?
まだまだやりたいことに対してできているのはほんの一部です。一緒に勉強しながらプロダクトづくりを楽しんでいきたいなと思います。その上で、私は今のモバイルアプリ開発チームを自律的な組織にしていきたいと思います。技術面からそれを支えられたら本望ですね。
デザイン:石橋 講平
写真・文:出川 光
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